疾患や手術によって胸腔内に貯留した液体(血液、胸水、膿など)や気体を胸腔外へ排除することで、肺の拡張を促すこと、および胸腔内の情報を得ることができます。 液体や気体が胸腔内に溜まると、肺が膨らまなくなり、換気が十分に行われなくなってしまいます。 10 дек. 2015 г.
胸腔ドレーン 吸引 なぜ?
胸腔ドレーンに吸引圧を設定するのは、胸腔内に意図的な陰圧をかけ、排液や肺内の癒着をさせるためです。 排液・癒着が行われると、残存肺が広がります。 これらの効果を得て残存肺を広げ、「術前の肺に近い状態にすること」を目標とし、胸腔ドレーンの設定圧が決められます。
胸腔ドレーン エアリーク なぜ?
挿入された胸腔ドレーンは、水封ボトル(チェストドレーンバックなど)に接続する。 この際、水封ボトルと胸腔とは閉鎖空間となり、回路の途中に水面が張られる。 肺に開いた穴から胸腔内に空気が漏れ続けていると、その空気はドレーンチューブを通り水封ボトルに到達する。 この際、空気は水封ボトルの底から水面へ浮き出てくる。
胸腔ドレーン なぜ水封?
胸腔ドレーンは胸腔内にたまった空気や液体(気胸・胸水)を排出するためなどに行われます。 ただし胸腔は腹腔と異なり陰圧であるため、単に排液チューブを挿入しただけでは外界から胸腔に空気が逆に流入してしまいます。 そこでドレーンに陰圧をかけるために、バッグの水封部に滅菌蒸留水を入れておく必要があります。
胸腔ドレーン 24ml なぜ?
24mlであるのは、水封室を蒸留水で閉鎖することで胸腔内と外気が交通しないようにできるといった理由と、胸腔ドレーンの構造上、24mlの蒸留水を入れることで密閉が維持できるといった理由からです。