玉ねぎを切ることで、玉ねぎの細胞は壊れます。 すると、中に含まれる『硫化アリル』が気化し始め、空気中へと放出されるのです。 空気中を漂っている『硫化アリル』は、催涙成分である為、目や鼻に入ると涙や鼻水を出させることとなるのです。
玉ねぎはなぜ涙が出るのか?
監修: タマネギを料理に使うときに厄介なのが、切っていると涙が出てしまうこと。 涙が出る原因は、ツーンとした刺激を鼻や目に与える「硫化アリル」という香味成分。 涙予防には、この成分が生み出す催涙物質による刺激をいかに避けるがポイントになります。
なぜ玉ねぎが目にしみるのか?
実は、涙の原因になるのは、硫化アリルという物質です。 包丁などで切るとタマネギの細胞が壊れ、中にある物質(アミノ酸や酵素の一種)が混ざり合って反応して、硫化アリルができます。 これが蒸発して鼻や目の粘膜を刺激すると、神経から「涙を出して洗い流せ」という信号が出ます。 粘膜を守るための、自然な体の反応なのです。
玉ねぎの涙を出さない方法は?
玉ねぎの両端を切って皮をむき、ラップに包んで500Wで30〜40秒ほど加熱すると、刻むときに涙が出にくくなります。 これは涙の原因になる刺激成分「硫化アリル」が熱で変化するため。 ただし加熱によってシャキシャキ感も弱まるので、火を通す料理に使いましょう。
玉ねぎ アレルギーってありますか?
玉ねぎによるアレルギーは、食べてすぐ症状が出る「即時型アレルギー」で、じんましんや紅斑などの軽症状が多いものの、まれにアナフィラキシーショックという重篤な症状を引き起こすこともあります。