直腸脱はきわめて物理的な病気で、本来あるべき直腸がその場所から逸脱して肛門外に脱出するので、治療は直腸が脱出しないように手術をするしか方法がありません。 15 февр. 2019 г.
直腸脱 どうなる?
A. 直腸が脱出した状態では肛門括約筋が引き伸ばされてしまい、収縮する力が落ちてしまいます。 そのため、便失禁の状態になっている患者さんが大半です。 直腸脱の手術は、肛門括約筋自体を修復する治療ではありませんが、肛門括約筋が引き伸ばされなくなることで結果的に収縮力がある程度回復し、便失禁が改善することも期待できます。
脱肛 放置するとどうなる?
痛みが強いとすぐに受診することになりますが、痛みがないときに脱肛しているものを受診せずに放置していると、直腸や大きい痔核が脱肛している場合には肛門括約筋が引き延ばされて肛門が緩くなることがあります。 緩くなると、手術をしても肛門の締りを元に戻すことはできません。
脱肛 どうすればいい?
無理に押し込まない 排便後に脱出した場合、肛門をきれいにしたら、便器に座ったまま、指で脱出物をゆっくりと肛門の中に押し戻します。 そして、押さえながら立ち上がるとスムーズに押し戻すことができます。 戻りにくい場合は、トイレの温水洗浄便座機能やお風呂の温水シャワーを使って肛門を温めてから押し戻すと戻りやすくなります。
なぜ直腸脱 になるのか?
「直腸脱」は肛門から直腸が脱出する状態です。 直腸壁がくるりとひっくり返って裏返しになり、肛門の外に飛び出してしまいます。 原因としては肛門を締める「肛門括約筋」が加齢により緩むことが最も多く、高齢の女性に多い病気です。 また排便時にいきみ過ぎることも一因となります。