治療しない場合の経過 脱出した腸が傷ついて出血したり、戻りにくくなってしまう可能性があります。 慢性的に肛門括約筋が引き伸ばされるため、肛門を締める力がさらに低下します。 出歩くのが億劫になり引きこもりがちとなるため、足腰が弱くなり、ひいては全身の健康に悪影響を及ぼします。
直腸脱 どうする?
直腸脱はきわめて物理的な病気で、本来あるべき直腸がその場所から逸脱して肛門外に脱出するので、治療は直腸が脱出しないように手術をするしか方法がありません。
脱肛 放置するとどうなる?
痛みが強いとすぐに受診することになりますが、痛みがないときに脱肛しているものを受診せずに放置していると、直腸や大きい痔核が脱肛している場合には肛門括約筋が引き延ばされて肛門が緩くなることがあります。 緩くなると、手術をしても肛門の締りを元に戻すことはできません。
直腸脱 ってどんな病気?
「直腸脱」は肛門から直腸が脱出する状態です。 直腸壁がくるりとひっくり返って裏返しになり、肛門の外に飛び出してしまいます。 原因としては肛門を締める「肛門括約筋」が加齢により緩むことが最も多く、高齢の女性に多い病気です。 また排便時にいきみ過ぎることも一因となります。
直腸 何科?
直腸瘤を治療する場合は、大腸肛門科・婦人科・泌尿器科が協力して診療にあたることが重要です。