まず膵臓で分泌されている消化酵素の量が減り、消化する力が弱まり、やがて下痢や脂肪便(便器の中に油が浮くような便)がみられるようになります。
下痢をほっておくとどうなるのですか?
下痢が続くと脱水や栄養障害が起きたり、肛門の周りに痛みや炎症が起きたりして、心身ともに負担がかかります。 命に関わる状態になる場合もあるため、速やかに対処することが大切です。
脂肪便はどんな便?
膵臓の病気によって見られる油っぽい便や白っぽい、乳白色の便は脂肪便と呼ばれます。 膵臓の調子が悪いと、消化を行う膵液(すいえき)が十分に出なくなり、消化がうまくできません。 また膵臓の機能が低下すると、脂肪分を吸収する役割を果たせなくなり、油が便に出てしまい脂肪便に繋がります。
下痢になるのはなぜ?
どうして症状が起こるの? 排便回数が増え、軟便あるいはかゆ状の便が出てくる「下痢」は、食中毒など感染を起こしたとき(分泌性下痢)、腸の水分吸収が不十分なとき(浸透圧性下痢)、暴飲暴食やストレスなどで腸が動き過ぎるとき(運動亢進性下痢)に起こります。
脂肪便 なぜ?
膵臓では脂肪を分解する酵素を分泌しますが、膵臓の機能が落ちて酵素の分泌量が減ると、脂肪が分解されていない状態で便中に入り、便に脂身のような白っぽいものが混ざったり、便全体が白っぽくなったりするのです。