痔瘻は、肛門腺にうみがたまり、瘻管という管ができて、うみが出る病気です。 たいていは「肛門周囲膿瘍」という病気から進行することが多く、激しい痛みや発熱をともないます。
痔瘻を放置するとどうなる?
肛門のほかに出口がつくられてしまう 常に大腸とつながっているので自然に治ることは期待できません。 さらに通常の痔と異なり、痔瘻を放置すると悪性化(痔瘻がん)に発展することがあります。 大腸がんのなか中でも最も予後が悪いので、お尻の病気だからと躊躇せずに、痔瘻が疑われる場合には早期に受診をお勧めします。
痔瘻 何回もなる?
痔瘻手術は原則的には完璧に一次孔を解放、切除しておけば同一の痔瘻は再発いたしません。 しかし肛門機能の低下を避けるため括約筋温存手術が行われた場合、経過中筋肉の閉鎖部の癒合不全が起きた場合は時として再発する事があります。
痔瘻になるとどうなる?
歯状線のくぼみ(肛門陰窩〈こうもんいんか〉)から細菌が入り込むと、肛門腺が化膿し、その炎症が肛門周囲に広がって膿(うみ)がたまります(肛門周囲膿瘍)。 これが自然に破れるか切開することにより、膿が排泄されます。 そのまま治る場合もありますが、多くは膿の管(瘻管〈ろうかん〉)が残った状態となり、これを「痔瘻」といいます。
なぜ痔ろうになるの?
痔瘻を発症する主な原因は、下痢などがきっかけで、お尻の周りに存在するくぼみに便が入ってしまうことです。 くぼみに入った便から細菌感染を起こして、肛門腺という部分に 膿 うみ がたまると、痔瘻を発症します。 やわらかい便はくぼみに入りやすいことから、下痢をしやすい方は、痔瘻を発症しやすいです。