痔瘻の多くは、この肛門周囲膿瘍が深く進行したものです。 一般的に、女性より男性のほうが下痢になりやすく、また、排便のときに便が肛門腺窩にあたる力が強いことから、痔瘻は男性に多く見られるのです。
痔瘻 男性 なぜ?
痔瘻のおもな原因は下痢。 下痢はストレスやお酒の飲み過ぎなどで起こりやすくなります。 一般的に男性は、仕事上のストレスや飲酒の機会が多く、それが下痢をしやすくなる1つの要因と考えられます。 痔瘻は男性に多いといっても、女性にまったくないというわけではありません。
痔瘻を放置するとどうなる?
肛門のほかに出口がつくられてしまう 常に大腸とつながっているので自然に治ることは期待できません。 さらに通常の痔と異なり、痔瘻を放置すると悪性化(痔瘻がん)に発展することがあります。 大腸がんのなか中でも最も予後が悪いので、お尻の病気だからと躊躇せずに、痔瘻が疑われる場合には早期に受診をお勧めします。
痔瘻 再発 なぜ?
●痔瘻は再発しますか? 痔瘻は手術しても再発することがあります。 その原因は痔瘻のもと(原発口)が除去されておらず、肛 門腺の感染巣が除かれていないからです。 原発巣の完全除去です。
痔瘻になるとどうなる?
歯状線のくぼみ(肛門陰窩〈こうもんいんか〉)から細菌が入り込むと、肛門腺が化膿し、その炎症が肛門周囲に広がって膿(うみ)がたまります(肛門周囲膿瘍)。 これが自然に破れるか切開することにより、膿が排泄されます。 そのまま治る場合もありますが、多くは膿の管(瘻管〈ろうかん〉)が残った状態となり、これを「痔瘻」といいます。