主な転移経路は血行性(血流にがん細胞がのって肝臓に流れ着いて生着する)と考えられています。 代表的な原発巣としては大腸がん、胃がん、膵臓がん、肺がんなどですが、その他の色々な臓器からも転移してきます。
肝臓癌 どこに転移する?
肝細胞がんの進行の仕方 肝細胞がんに限らず、がんの進行は大きく分けて、局所進行(がんの発生した場所)と領域リンパ節転移(膵臓周辺のリンパ節への転移)、遠隔転移(離れた臓器への転移)、播種(がんから直接周囲組織に細胞がこぼれること)の4つに分類されます。
肝転移の原因は?
疾患概要 転移性肝がんとは肝臓以外の臓器にできたがん(原発巣)が肝臓に転移した状態のことです。 さまざまながんが肝臓に転移する可能性がありますが、消化器がん(胃がん、大腸がん、膵がん、胆道がんなど)が原因として最も多く、他に肺がん、乳がん、頭頸部がん、腎がんなどのほか、神経内分泌腫瘍なども肝臓に転移することがあります。
転移性肝癌の頻度は?
転移性肝癌は原発性肝癌の約20倍の頻度であり、悪性腫瘍で死亡した症例の20~50%に肝転移が存在する。
転移性肝癌の手術適応は?
外科的治療法は、癌を切除することで肝臓から腫瘍を除去することが可能なる最も確実な方法です。 転移性肝癌に対する肝切除の適応は次のような条件を満たした場合に検討されます。 1.安全な肝切除量の範囲内で転移巣が完全に切除できること。 2.原発巣を含めた他臓器病変が外科的に制御可能であること。