どの種類のがんでも脳転移を起こす可能性がありますが、日本人では、以下のがんからの脳転移が多いといわれています。 なかでも肺がんからの脳転移がもっとも多く、転移性脳腫瘍のうちの半数以上を占めます。 また、乳がんと消化器がんが、それぞれ10〜20%ほどを占めることが分かっています。 27 сент. 2018 г.
転移性脳腫瘍の症状は?
症状について 小さな転移性脳腫瘍であればほとんど症状を出しませんが、放置すれば確実に腫瘍は増大し脳を圧迫して麻痺や言語障害、痙攣発作などを引き起こし、さらに悪化すると意識障害や命にかかわる状態となります。 転移性脳腫瘍は、腫瘍周囲に脳浮腫を生じ、症状をさらに悪化させます。
癌が脳に転移するとどうなるのか?
脳に転移すると脳がむくみ、頭蓋骨内の圧力が上がるため、頭痛や吐き気が起こることがあります。 脳の中枢に転移すると手足のまひが起こり、小脳に転移すると平衡感覚がおかしくなり、ふらつきがでたりします。 脳転移の数が少ないときは、放射線治療や外科手術が行われます。
転移性脳腫瘍の好発部位は?
2.転移性脳腫瘍のひろがり方(図1) 大脳皮質と灰白質の境界部分が好発部位といわれていますが、実際は頭蓋内のどこにでも生じます。 周囲の脳組織を圧排して大きくなっていきます。 腫瘍の影響で、その周囲の脳組織にむくみ(脳浮腫)を生じることが多く、腫瘍そのものよりも広範囲にわたって広がることも珍しくありません。
転移性脳腫瘍の生存率は?
以上のような治療をもってしても、転移性脳腫瘍の5年生存率は、単発例で約15%、多発例で約6%程度です。 平均生存期間は10か月程度と短く、極めて予後不良です。