アルコールと認知症 » アルコール依存症および大量飲酒者には脳萎縮が高い割合でみられること、大量に飲酒したりアルコールを乱用した経験のある人では認知症になる人 .
飲酒 脳萎縮 なぜ?
連日大量の飲酒を続けていると、脳細胞は徐々に縮んで「脳萎縮」の状態になります。 脳萎縮は、物事の判断や意思決定を司る前頭葉で起こるケースが多いです。 前頭葉が萎縮すると、理性的な判断ができなくなっていきます。 こうしたアルコールの大量摂取による脳の萎縮が原因の認知症は「アルコール性認知症」と呼ばれます。
アルコール 脳萎縮 どこ?
アルコールは脳ととても親しいのですが、連日の飲酒で始終アルコール漬けになっていると、脳の細胞は梅酒の中の梅の実のようにだんだん縮んでいきます。 これを脳萎縮といいますが、CTやMRI検査で調べてみると、脳萎縮は大脳の前頭葉に多くみられます。
脳の萎縮はなぜ起こる?
脳萎縮の原因はさまざまで、正常でも加齢により萎縮します。 加齢によって容積が減少するのは頭頂葉など部位がある程度限定されているといわれています。 他の萎縮の原因には脳の外傷、脳血管障害(脳梗塞、脳出血)、アルツハイマー病、前頭側頭型認知症、レビー小体病などの変性疾患が代表的です。
お酒を飲むと脳はどうなる?
以前から大量に飲酒する人には脳が小さくなる脳萎縮が高い割合でみられることは知られていましたが、最近の調査によれば、飲酒量と脳萎縮の程度には正の相関が見られることが報告されています。 すなわち飲酒量が増えるほど脳が萎縮するということです。 一方で飲酒による脳萎縮は断酒することによって改善することも知られています。