アトピー性皮膚炎の治療の3本柱は、①原因・悪化因子の除去、②スキンケア、③薬物療法です。 この3つをバランスよく行うことが症状のコントロールには大切です。 とくに薬物療法において、ステロイド外用薬は柱となるお薬のひとつです。 疾患やお薬についての正しい知識をもち、治療に取り組んでいきましょう。
アトピー どうしたら良い?
一般的には、身体を洗って清潔にした後、①保湿剤 ②ステロイドなどの外用薬の順で塗ります。 日焼け止めや虫除け薬などを使う時は、皮膚がかぶれたりしないかどうかを確認してから使用して、使用後はしっかり落としてください。
アトピーはどうすれば治る?
アトピー性皮膚炎を短期で根治させる治療法はありませんが、かゆみなどをおさえたり取り除いたりできるように、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬の投与など、症状に合わせて治療法が選択されます。 また、タクロリムスなどの免疫抑制薬も広く用いられるようになりました。
アトピー 痒い時どうする?
体が温まるとかゆみが強くなるので、逆にかゆみが我慢できなくなった時の対処法は、「冷やす」ことです。 アトピー性皮膚炎の症状が安定していない時は、シャワーの温度をぬるめに設定したり、湯船につからずシャワーだけにするといった工夫をするだけで、お風呂上がりのかゆみが減ることがあります。
アトピー いつ良くなる?
アトピー性皮膚炎は、短期間に症状が改善する場合は少なく、たいていは何ヶ月以上にも渡る長期戦になりますが、適確な治療をすることにより、2~3才までに7~8割は完治します。 治療の骨格はステロイド外用剤及びプロトピック軟膏ですが、適切な使用によって、副作用の出現を防ぐことは可能です。