長期に安定した状態を維持するためには、あくまでも個人的な印象ではありますが残尿量が膀胱容量の半分以下程度であるとよい様に感じています。 日本の多くの泌尿器科医は、残尿100ml以上は異常で間欠導尿が必要と判断することが多い様ですが、海外では300ml程度が一つの目安とされていることが多い様に感じます。
残尿多いとどうなる?
残尿量の増加と排尿障害 膀胱内に残尿があると、結果的に尿を溜められる膀胱のスペースが減少(機能的膀胱容量の低下)するために、1回の排尿量は少なく、何回もトイレに行くようになります。 前立腺肥大症や神経因性膀胱などにより膀胱にたまった尿を十分に出し切れないことにより、排尿の効率が悪くなり何度もトイレに行くようになります。
導尿 どれくらい?
導尿回数は1日5~6回程度を目安とし、1回の導尿量は300mL以下にします13)。 導尿を行う場合には実施する前に手洗いをし、消毒綿などで陰部を清潔にしてからカテーテルを挿入します。 挿入の際には尿道粘膜を損傷させないように潤滑剤を使用し、適切な手技にて残尿のないように行います。
排尿障害 つづくとどうなる?
排尿困難が続くとおしっこが膀胱に残る(残尿と言いますが)ようになり、重症になりますと腎臓の機能が悪くなったり、残尿に細菌感染が起こり厄介な状態になりますので早めに病院に行きましょう。 また過度の飲酒、ある種の薬剤により尿が詰まる事が良くあります。
残尿感 なんで?
実際に尿が出きらずに残っている場合もあれば、膀胱が空っぽになっているのに残尿感が起こることもあります。 女性は急性膀胱炎の症状として起こることが多く、男性は前立腺の疾患によって生じるケースが多くなっています。 それ以外の疾患では、尿路の炎症や結石、腫瘍、過活動膀胱、神経性膀胱などが疑われます。