残尿量の増加と排尿障害 膀胱内に残尿があると、結果的に尿を溜められる膀胱のスペースが減少(機能的膀胱容量の低下)するために、1回の排尿量は少なく、何回もトイレに行くようになります。 前立腺肥大症や神経因性膀胱などにより膀胱にたまった尿を十分に出し切れないことにより、排尿の効率が悪くなり何度もトイレに行くようになります。
残尿多い なぜ?
残尿とは、排尿後も膀胱内に尿が残る状態をいいます。 前立腺肥大症などによる排尿障害(尿排出障害)が進行すると残尿が発生します。 また、糖尿病、腰部椎間板ヘルニア、子宮がん・直腸がんの手術などで、膀胱を収縮させる神経が障害されると、膀胱がうまく収縮できなくなって排尿障害(尿排出障害)を引き起こし残尿が発生します。
残尿 どうなる?
残尿があることで起こりうる症状としては1回排尿量が減少することによる頻尿です。 膀胱容量の半分が残尿となり有効に利用されなければ、排尿回数は単純に2倍になります。 導尿を行うことで残尿を排出することができ頻尿が改善しますが、頻尿の為だけに導尿を行うのは、あまり一般的なことではありません。
頻尿 加齢 なぜ?
また、加齢とともに、腎機能や筋力は低下するので、身体が活動している日中は腎臓に回る血液量が減り、尿量は減る傾向にあります。 その分安静にしている夜間に尿量が増え、夜間頻尿が起こりやすくなります。
残尿量 どれくらい?
長期に安定した状態を維持するためには、あくまでも個人的な印象ではありますが残尿量が膀胱容量の半分以下程度であるとよい様に感じています。 日本の多くの泌尿器科医は、残尿100ml以上は異常で間欠導尿が必要と判断することが多い様ですが、海外では300ml程度が一つの目安とされていることが多い様に感じます。