妊娠中の赤ちゃんの重みによる「うっ血」や、出産時の「いきみ」などで、ママのおしりは痔になりやすくなっています。 また出産後も、授乳や育児疲れで便秘をしやすく、痔ができてしまうこともあるのです。
産後の痔は何科?
このように、痔は、予防・早期治療がとても大事です。 「もしかして、痔かな?」と思ったら、長期間悩む前にまずはかかりつけの産婦人科に相談しましょう。
産後 痔 何割?
痔の発症率は、妊娠から出産に至るまでの時期によっても異なります。 痔を発症した妊産婦を時期別にみた海外の報告によると、妊娠初期(~13週6日)の発症が1.6%、妊娠後期(28週0日~)が61%、出産後1ヵ月までの間が37.4%となっており、妊娠後期から出産後にかけて、発症リスクが高まっています。
妊娠中 なぜ痔になる?
妊娠すると、卵胞ホルモンの分泌が抑えられ、黄体ホルモンを分泌し続けるのです。 黄体ホルモンが多く分泌されると、腸の働きが悪くなり、便秘が引き起こされ、その結果痔になってしまいます。 また、妊娠初期から中期にかけて子宮が増大することによって、直腸から肛門周辺にかけての血管が圧迫、鬱血することも痔になる原因の一つです。
なぜ産後に便秘になりやすいか?
妊娠中から産褥期にかけては、腸の動きが低下していますので、便秘がちになります。 とくにお産直後は骨盤底の筋肉や肛門括約筋などが伸びきっていて、便意を感じにくくなっていたり、会陰縫合部の痛み、疲労などで便秘の傾向が強くなっています。