歯は硬い骨の中に生えていますので、一見、じっとして動いているように見えませんが、ヒトの歯は生涯動き続けています。 硬い骨の中で乳歯が出来あがり、生後半年くらいには、乳児の歯が初めて生えてきます。 そして、大人の歯は六歳頃から生え始め、12~13歳頃には永久歯が生えそろいます。
歯並び いつまで変わる?
それぞれに時期を記しましたが、おおよそで記すと6~12歳頃に乳歯から永久歯に生え変わるのが一般的でしょう。 そして、永久歯が全て揃うのが14歳頃だと考えられます。
オトガイ 成長 いつまで?
上顎の成長は5歳がピークと言われています。 通常、下顎は上顎の中に入っているので、上顎の成長が遅れてしまった場合、下顎の成長もそれにあわせて小さいままとなってしまいます。 すると歯の大きさが顎の成長を追い越してしまい、入りきらずに歯並びがガタガタになってしまいます。 一方、下顎の成長は13歳がピークと言われています。
歯の矯正はいつから?
子供の矯正は2つの治療時期に分けられます。 3歳ごろから小学校高学年くらいまでに行われる一期治療、中学生や高校生になってから行われる二期治療です。 一期治療は、乳歯と永久歯が両方とも生えている時期になります。 まだ生え変わっていない永久歯を正しい位置に誘導していく治療や、顎の成長を正しい位置に促す治療などを行います。
矯正 いつからがベスト?
成人矯正は何才からでも可能ですが、歯の移動スピードや治療に伴う痛み、社会的な制約が少ないことなどを考えると、永久歯列期の初期(11歳~13歳)、生え代わり直後が最適です。 ・反対咬合の場合4~5歳位からの専門医による検診が必要です。 ・長期の矯正治療は、タイミングを逃すと治療が難しくなる場合があります。
正しい歯並びはどのように生えるのですか?
正しい歯並びは、上の歯が下の歯よりも2ミリ程度前に出てかぶさっている状態です。 上下の歯がきちんと合わさっていなかったり、上下の歯の隙間が著しく開いていたりした状態は、歯列矯正が必要だと言えます。 通常、上の歯は下向きに、下の歯は上向きに生えています。 しかし、大きく外向きに生えていたり、反対に内向きに生えていたり、左右の歯がぶつかり合うように生えていたりする場合には、歯列矯正で正しい向きに生えるよう治療を行います。 歯が正しい方向に生えていないと、歯ブラシが届きにくく汚れが残って虫歯や歯周病になったり、ほかの歯が押されて健康な歯まで乱れてくる場合もあるからです。
大人の歯列矯正で歯並びを改善することはできますか?
また、歯並びのせいで常に口が開いたままの場合は、常に口が乾いて唾液量が減少し、お口のトラブルのリスクが高まってしまいます。 歯並びを改善することは、長い目で見てお口の健康を守ることになるのです。 大人の歯列矯正の場合、成長過程による影響が少ないため、治療スケジュールが予測しやすくなります。
歯並びが悪いせいで人と接することが億劫でしたか?
歯並びが悪いせいで口がきちんと閉まらなかったり、滑舌が悪かったりして、人と接することがとても億劫だった方も、歯列矯正を行うことで見た目のコンプレックスが改善され、積極的に人と関わることができるようになります。 歯並びが悪いと、歯と歯の隙間に歯ブラシが届かず十分に歯磨きができません。 そのため、汚れや食べかすが付着したままになり、虫歯や歯周病が進行しやすくなります。
成人の歯列矯正はいつでも始めることができますか?
結論からいうと、成人の歯列矯正はいつでもはじめることができます。 小児矯正の場合は、歯の生え変わり時期や成長過程に合わせて最適なタイミングがありますが、歯の成長が完了している成人の歯列矯正にはそのようなことはありません。 ただ、早くはじめればその分早く歯並びが改善され、正常で健康な噛み合わせが手に入りることは確かです。 大人の歯列矯正は、「いつはじめるか」ではなく「いつまでに完了したいか」という部分を意識し、計画的に歯列矯正を行うと良いでしょう。 「大人になってまで歯列矯正っておおげさかな……」「歯列矯正無しでこれまで過ごしてきたし今更……」と、歯列矯正をすること自体に迷いがある人も多いでしょう。