静脈内投与ルートは即効性を期待する薬剤の投与経路として重要で、血圧が急に下がるような緊急時には末梢の静脈が虚脱するため確保が難しくなります。 そこで、手術後状態が安定するまでは静脈内投与ルート(留置針)が血栓で閉塞しないように、持続点滴によりルートを確保しておく必要があります。
点滴 もれる なぜ?
点滴静脈内注射が漏れると これらは、静脈針が確実に血管内へ入っていない場合と、静脈針が血管壁をつき抜けてしまった場合とが考えられます。
点滴し入部観察なぜ?
副作用による患者の異常を見逃さないために、点滴静脈内注射中の患者の様子を観察する必要があります。 患者の病態、点滴静脈内注射中の薬剤、起こりうる副作用などをきちんと認識したうえで、患者の状態を確かめることが重要です。
輸液 術後 なぜ?
手術の侵襲度にもよりますが、術後の輸液投与の主目的は、術後の経口摂取不能に起因する不感蒸泄を補うことです。 十分な利尿が得られるように維持輸液を行い、脱水ならびに輸液過剰にならないように注意しながら、適切な量を投与しましょう(表1)。 乏尿時(尿量0.5mL/kg/ 時)の輸液負荷で過剰輸液にはなりませんか?
静脈注射 投与 なぜ?
静脈内注射を行うのは、薬剤を速やかに全身に行き渡らせるためです。 静脈内に直接薬剤を注入しますので、血中濃度が急激に上がります。 末梢静脈から、右心、肺循環、左心、体循環という経路をたどり、5~10分程度で効果が現れます。