ぜん息は、高血圧症や糖尿病と同じように慢性疾患(長期にわたって付き合っていく必要がある病気)です。 とくに成人ぜん息は、非アトピー型が多いことやぜん息悪化の要因が小児よりも多いため、ほぼ治らないといわれています。 また、気管支の「リモデリング」が起こりやすいことも大きな要因です。
喘息はどのくらいで治るのか?
治りますか? 喘息は体質に由来する疾患なので、治ることはありません。 年齢や妊娠の影響で「治った」といえるほど良 くなる方もいますが、10 年くらい落ち着いても風邪などをきっかけに発作が出ることもあるので、治るの ではなく眠っていると考えたほうが良いと思います。
喘息治療をしないとどうなる?
治療をしないとどうなるの? 喘息の症状(炎症)が起こると、気道はその炎症を修復し元に戻ろうとします。 症状が軽ければ治療をしなくても元に戻る場合もありますが、発作を繰り返すうちに完全には元に戻らなくなり、気道炎症を起こした狭い状態のまま悪化してしまいます。
喘息 吸入薬 どれくらい?
吸入ステロイド薬は強い抗炎症作用があり、喘息治療に欠かせません。 この薬は、ゆっくり、じわじわと効いてくるので効果が出始めるまでに3日~1週間ほどかかり、やめると効果がなくなってしまうので長期間、毎日続ける必要があります。
喘息の薬はいつまで飲む?
一般に成人ぜん息の場合、コントロール良好な状態が3~6か月以上保てれば、薬の減量(ステップダウン)を考慮します。 さらに、必要最少量の薬で良好状態が続けば、中止を試みることがあります。