COPDが進行すると呼吸困難の症状から動くことがおっくうになり、運動不足になって運動機能が低下し、呼吸困難がさらに悪化する、生活の質(QOL)が低下するという悪循環になりがちです。
COPD 放っておくとどうなる?
放っておくと、呼吸の状態をもとに戻すことが難しくなります。 また、風邪などをきっかけに症状が悪化していき(増悪と呼びます)、増悪を繰り返してCOPDが重症化すると酸素吸入が常に必要になる場合があります。 そのため早めにクリニックや医院に相談し、初期から症状をコントロールすることが大切です。
COPD 悪化するとどうなる?
増悪がおこると、肺機能は安定期より低下し、息切れが悪化し、咳や痰の増加がみられます。 その他、発熱や頻脈、倦怠感・疲労感、不眠などの症状を伴うこともあります。
COPDはどのような検査をするとわかりますか?
COPD患者さんは気道が狭くなり息が吐き出せないことが特徴です。 そこで、医療機関でスパイロメータという器具を使って肺がうまく働いているかを調べます。 他にも病状の問診や、体の診察、胸のレントゲン撮影、血液検査などをおこない、肺の状態を詳しく調べ、ぜん息などの似た症状を起こす病気を除外したうえで診断します。
COPD は治りますか?
現時点でCOPDを根本的に治し、もとの健康的な肺に戻す治療法はありませんが、少しでも早い段階で病気に気づき適切な治療を開始することで現状の改善と将来のリスクを低減することができます。 COPDの治療法としては、禁煙、薬物療法、呼吸リハビリテーションなどがあります。