COPDの急性増悪は生活の質を低下させ、入院をしばしば余儀なくさせます。 さらに、COPDの増悪により肺の機能が落ちると、二酸化炭素を体から排出できなくなります。 こうなると血液中の二酸化炭素が増えてきます。 ひどくなれば意識障害も起こりえます。
COPD 悪化するとどうなる?
増悪がおこると、肺機能は安定期より低下し、息切れが悪化し、咳や痰の増加がみられます。 その他、発熱や頻脈、倦怠感・疲労感、不眠などの症状を伴うこともあります。
COPD 進行するとどうなる?
COPDが進行すると呼吸困難の症状から動くことがおっくうになり、運動不足になって運動機能が低下し、呼吸困難がさらに悪化する、生活の質(QOL)が低下するという悪循環になりがちです。
COPD 放っておくとどうなる?
放っておくと、呼吸の状態をもとに戻すことが難しくなります。 また、風邪などをきっかけに症状が悪化していき(増悪と呼びます)、増悪を繰り返してCOPDが重症化すると酸素吸入が常に必要になる場合があります。 そのため早めにクリニックや医院に相談し、初期から症状をコントロールすることが大切です。
急性増悪 なぜ?
急性増悪の約3割は原因不明、4~6割はウイルスや細菌などによる呼吸器感染症(肺炎など)とされています。 原因となるウイルスにはインフルエンザウイルス、アデノウイルス、コロナウイルスなどが挙げられます。