急変時など、循環血液量を確保し循環動態を安定させるために、急速に体液補正が必要になるケースがあります。 特に、低血圧、意識障害、ショックなどの状態を示している場合には、緊急性が求められ、急速かつ大量に投与されることがあります。
点滴 速度 なぜ?
注入速度の目安が決められているのは、副作用を起こさず安全に輸液療法を行うためです。 通常、成人の場合は、約2mL/kg/時間が心臓に負担をかけない基本値とされています。
点滴のスピードを早めるとどうなる?
注入速度による身体への影響は そのほか注入速度は注入量とも関係があり、注入速度が速すぎると、注入量が多すぎるときと同様の症状、尿量の増加、動悸が起こります。 呼吸・循環系への負荷が進むと、呼吸困難、浮腫、血圧低下などの心不全状態に陥ることがあります。
脂肪乳剤 投与速度 なぜ?
脂肪乳剤は投与速度が速すぎると脂質のリポ蛋白化が間に合わず、消化を受けられなくなり、血中に 取り残されてしまいます。 その結果、血中脂質濃度が上昇し、脂質異常症となる可能性があります。 体重 50kg の場合は 4 時間かけて投与しましょう。
点滴 何速とは?
何速とは 先述しました通り、何速というのは1時間あたりの点滴の滴下量のことを指しています。 40速と言われたら40ml/h、60速と言われたら60ml/hで落としてほしいという意味です。