誤嚥は、さまざまな病気が原因となって生じます。 飲み込みの反射(嚥下反射)が障害されていたり、飲み込む力が弱い、あるいは食道を通過できない、といった状態が、誤嚥を引き起こします。 神経や筋肉の病気の初期症状である場合もあります。 また、のどの腫瘍(咽頭癌や食道癌など)でも誤嚥を生じることがあります。
誤嚥を防ぐにはどうしたらいいか?
誤嚥性肺炎の予防には、次のことを心がけましょう。1(1)口腔の清潔を保つ 口腔は肺や胃腸の入り口です。 ... 2(2)胃液の逆流を防ぐ ゲップや胸焼けなどがある場合は、胃液の逆流が起こりえます。 ... 3(3)嚥下反射を改善する 嚥下とは物を飲み下すことをいいます。 ... 4(4)薬を用いる嚥下障害と誤嚥性肺炎|高齢者|予防|体操|食事 - minamitohoku.or.jp
よくむせるのはなぜ?
むせることはよくあることですが、あまりひんぱんにむせる場合、喉頭や下咽頭の腫瘍や神経系の病気が隠れていることがあります。 また、誤って気道に入ったものをうまく外に押し出すことができず、気管のほうに入っていくと、肺炎の原因になることもあります。 どんなとき、どのようにむせるかを話して、耳鼻咽喉科で検査してもらいましょう。
誤嚥したらどうしたらいい?
前屈姿勢にして、背中を下から上へさすり、「咳をしてください」と声をかけながら咳を出しやすくしましょう。 治まらないようなら、背中を軽くトントンとたたきます。 決して、背中を強くたたいてはいけません。 食事を一旦休憩し、落ち着いてきたら大きく深呼吸して、むせなければ食事を再開します。
飲み物 むせる なぜ?
水は流れるスピードが速いため、飲み込みの反射が起きる前に気道へ入り込むと、「むせ」が起こります。 水分を摂取するとむせる原因は、前述した食物を食べるとむせる原因と同じですが、水分摂取時に特に強く「むせ」が認められる場合には、口の中で食べ物の保持不良などのほかに、耳鼻咽喉科領域である声門の閉鎖不全が原因の場合もあります。