私たちは、いろいろな生活習慣と、がん・脳卒中・心筋梗塞などの病気との関係を明らかにし、 日本人の生活習慣病予防に役立てるための研究を行っています。
タバコどれくらいで肺がん?
たばこを吸わない人、やめた人、吸う人別に、その 後平均7.8年間の肺がん発生率を比べたところ、たばこを吸う人での肺がん発生率は、吸わない人に比べて、男性で は4.5倍、女性では4.2倍に高くなっていました。 また、やめた人は吸わない人に比べて、男性では2.2倍、女性では 3.7倍に高くなっていました。
タバコ 肺がん 何本?
一日に吸うたばこの本数と喫煙年数をかけた「ブリンクマン指数 (喫煙指数)」というものがあります。 例えば毎日1箱(20本入 り)を20歳から吸っている40歳の人は、20本×20年=400とな ります。 この数値が400を超えると肺がんを発症する危険性が高く なり、600以上は肺がんの高度危険群といわれています。
タバコ 肺がんリスク 何倍?
喫煙習慣は、肺がんの主な原因であることがわかっています。 欧米では、たばこを吸う男性の肺がんリスクは、吸わない男性に比べ、少なくとも10倍以上と非常に高くなることが報告されています。 日本では、やはり喫煙で肺がんリスクはかなり高くなるものの、欧米ほど高くはならないことが知られています。
タバコ 癌 何倍?
死亡原因ごとにみると、たばこを吸う人の死亡率は、がん(男性 1.6倍、女性1.8倍)、心臓病や脳卒中などの循環器疾患(男性1.4倍、女性2.7倍)、その他の死因(男性1.6倍、 女性1.4倍)のいずれでも高くなっていました(下図)。