気胸は肺に穴があいて肺から空気が漏れ、タイヤのパンクのように肺がしぼむために、胸痛、咳や息切れなどが生じる病気です。 穴があく原因の多くは、肺の表面に「のう胞」(「ブラ」とも言います)が生じ、これが破れるためです。
気胸 放置するとどうなる?
肺気胸を放置すると空気が大量に漏れ、肺がしぼみ、心臓が圧迫されて血圧が下がり、ショック状態になるケースがあります。 また、肺がしぼむ時に、血管が切れて出血することもあります。 早急に空気を抜き、肺を膨らませる処置や止血処置の必要性があります。 肺気胸の症状が疑われる場合は、自己判断せずに早めに病院を受診しましょう。
肺気胸の原因は何?
肺にできたブラ(肺の膜の薄い部分のようなもの、肺の表面の薄い袋)が破けて、空気が胸腔内に漏れ出すことで起こります。 突然症状が現れ、一度治っても再発率が高い病気です。 このような病気を自然気胸といいます。 事故や刺創、肋骨の骨折などの外傷により、肺を傷つけることで起こることもあります 。
気胸 いつ起こる?
明らかな原因がなく起こる気胸を自然気胸といいます。 自然気胸は20歳前後に多く、その次には60歳代によく起きます。 若い患者さんの特徴は、男性・長身・やせ型です。 体質的に肺の表面を覆っている胸膜が弱いため発症すると考えられています。
肺気胸はどこが痛い?
気胸になると、自覚症状として、突然の胸の痛みや呼吸困難が起こります。 胸が痛む病気には心臓の病気などさまざまありますが、気胸は深呼吸をすると痛むのが特徴で、背中が痛むこともあります。 ただし、症状が出ない場合や軽い不快感しかない場合もあります。