細菌やウイルスが、体内に侵入してしまうと、次に体は細菌・ウイルスと闘うために白血球を大量に投入します。 白血球の死骸は、膿となり鼻水や痰に混ざり排出されます。 白血球の死骸が混ざっているので、黄色や緑色で、どろっとした鼻水となるのです。
緑色の鼻水がでるのはなぜ?
通常の鼻水は白色ですが、感染を起こすと細菌やウィルスを排除するために白血球が戦って死滅すると緑色になります。
鼻水はなぜ出るのでしょうか?
実は、鼻水は体を守るために大切な 働きをしています。 鼻の中に、異物(ウイルスや細菌、埃や花粉など)が入り、鼻の粘膜が炎症を 起こすと、大量の粘液を作り、異物を体の外へ押し出そうとします。 これが鼻水の正体です。
なぜ風邪をひくと鼻水が出るのか?
ウイルスに感染すると、免疫反応に伴ってヒスタミンなどが作られます。 ヒスタミンは、鼻粘膜の知覚神経を刺激して脳へ信号を伝え、中枢を刺激してくしゃみを起こさせます。 また、ヒスタミンの刺激が引き金となって、鼻粘膜にある鼻水(鼻汁)の分泌腺が刺激され、鼻水が過剰に分泌されます。
鼻水が止まらないのはなぜ?
発熱がなく、くしゃみと鼻水、そして鼻づまりなどがいつまでも続くような場合は、アレルギーが原因である可能性があります。 これらの症状は、アレルギー性鼻炎の3主徴といわれており、最近アレルギー性鼻炎を患う患者さんがとても増えています。
慢性的な鼻炎で黄色や緑色の鼻水が出るのはありますか?
副鼻腔炎(蓄膿症)といった慢性的な鼻炎により、黄色や緑色の鼻水が出ることもあります。 「風邪をひいているわけでもないのに慢性的に鼻がつまり、黄色や緑色の鼻水が出る」という人は、耳鼻いんこう科で診察を受けてみましょう。
風邪で鼻水が分泌されますか?
風邪などで体の免疫力が低下したときに、日常触れている病原体に対しても排除するために鼻水が分泌されることがあります。 花粉症などのアレルギーによるものは、アレルゲンを鼻水で体外に洗い流そうというはたらきによってでるもので、透明でさらさらしています。 それ以外に、泣いたときの鼻水は鼻涙管を通じて涙が混ざって鼻水として流出することが知られ、 副鼻腔炎 では膿が一緒に鼻水として出てくることがあります。
風邪のときの鼻水と、寒いときに垂れてくる鼻水の違いはありますか?
風邪のときの酷い鼻水と、寒いときに垂れてくるような鼻水が、なんとなく違うことはみなさんご存知のはず。 このような鼻水の色や状態の違いで、実は、多くのことが分かります。 自分の状態をいち早く察知するために、鼻水の状態で分かる症状を覚えておきましょう。 鼻水は、常に体の中で作られ続けているのをご存知でしょうか。 鼻腺毛の働きにより自動的に喉へと流されているため、私たちは鼻水が作られていることにあまり気が付きませんよね。 その鼻水が、鼻腺毛の働きで流せる量を超えると、鼻の入口へと流れ出てきます。 ここで初めて鼻水に気が付くわけです。 流れ出てきた鼻水には、大きく分けて3つの状態があります。 「サラサラとして透明な鼻水」「少し粘つきがある薄い色の鼻水」「粘り気が強い濃い色の鼻水」です。
水っぽい鼻水が出ているときは、 風邪のひきはじめますか?
水っぽい鼻水が出ているときは、 風邪のひきはじめ だと考えられます。 細菌やウイルスなどの異物の侵入を防ごうとして出てくるのは、サラサラの鼻水です。 他にも花粉やゴミ、チリといったものを吸い込まないように鼻水が出て洗い流しているのです。 サラサラの鼻水が止まらないのは、アレルギーが原因のこともあります。 花粉やハウスダストなどのアレルゲンがなくならない限り、鼻水の症状は続きます。