・ 消化器症状以外にも多くの苦痛症状が悪性腹水により起こり得る. 腹水貯留を原因とした胸郭圧迫による呼吸困難感や,腹腔内圧上昇による静脈,リンパ液還流障害による下肢浮腫,性器浮腫(陰囊水腫など)や,腹部膨満による前屈や座位の姿勢保持困難がある. また全身倦怠感や体重増加による漠然とした不快感などの訴えもある2).
癌で腹水が溜まるとどうなる?
進行がんの症状として、患者さんのおなかに大量の水(腹水・ふくすい)がたまる場合があります。 腹水がたまると患者さんのQOL(生活の質)を大きく下げたり、体の機能に悪影響を及ぼしたりしますが、がん治療の現場では『腹水を抜くと体が弱る』という理由で、手つかずの状況が続いていました。
腹水がたまったらどうなりますか?
中程度の量の腹水がたまると、胴回りの寸法と体重が増えることがあります。 大量の腹水は、腹部の膨隆と不快感を引き起こすことがあります。 腹部が張り詰めて、へそが扁平になったり飛び出たりすることさえあります。 腹部が膨張すると、胃が圧迫されて食欲不振になったり、肺が圧迫されてときに息切れを起こしたりします。
腹水が溜まるのは何の病気?
腹水の原因は、大きく分けて、「がん性腹膜炎などによりお腹の炎症が原因で起こる場合」、「肝硬変、腎不全、心不全などの病気により血管内の浸透圧が低下し、血管に水分を保持できなくなった場合」があげられます。
ガン腹水なぜたまる?
がんが肝臓または血液を肝臓に運ぶ門脈に広がると、血圧が肝臓内で上昇し循環を損なうことがあります。 体液が血管やリンパ管から滲み出て、その量が多くなり、腹部に体液が蓄積します(お腹に水がたまる状態になります)。