蟯虫(ぎょうちゅう)感染症は、腸に寄生する線虫の一種である蟯虫によって引き起こされる感染症で、通常は小児に発生します。 蟯虫の虫卵を飲み込むことによって感染が起こります。 この感染症では、肛門周囲にかゆみが生じることがあります。 この感染症は、肛門周辺で、虫卵や、ときに成虫を発見することで診断を下すことができます。
ぎょう虫がいるとどうなるか?
ぎょう虫はヒトにしか寄生しません。 感染しても、少数のぎょう虫寄生の場合はほとんどが無症状です。 しかし、多数になると下痢や腹痛等をきたす事があります。 また、子供の場合、肛門周囲の掻痒感(かゆみ)のために、寝不足になったり、夜泣き、注意力散漫、肛門周囲をかくことによる皮膚炎などを起こす事があります。
ぎょう虫 どうしたら?
ぎょう虫を駆除する薬を内服することで治療します。 薬は成虫に効果がありますが、卵や幼虫には効かないので約2~3週間の間隔をあけて2回飲みます。 家族も感染している可能性が高いので、全員でそろって同じ日に内服しましょう。 薬局でも駆虫剤は販売しています。
蟯虫どんな痒み?
蟯虫の雌成虫は夜間に大腸を下降し、肛門周囲に産卵します。 虫卵は5~6時間後に感染可能な成熟虫卵になり、手指、おもちゃ、寝具、衣服などを介して口や鼻から摂取されて自分または他人に感染します。 症状は肛門周囲のかゆみですが、それが不機嫌や不眠、注意力低下の原因となることがあります。
ぎょう虫 なぜ感染?
伝染方法 蟯虫のメスは、抱卵が成熟すると、保虫者の肛門から這い出して、肛門周囲に産卵します。 虫卵は、産卵後6~7時間程度で感染が可能となります。 肛門を触ったり、寝具・衣類などを介して、虫卵を飲み込んで感染が成立します。