少しむずかしいことばですが、誤嚥(ごえん)と誤飲(ごいん)という読み方にして1文字しか違わないことばがあります。 誤嚥(ごえん)というのは食物などが気管に入ってしまうことです。 つまり、食べたり飲んだりしようとしたときに、飲食物が誤まって食道ではなく、気管に入ってしまうことです。
誤飲 誤嚥 どっち?
本来飲み込まない物(コイン、電池など)を飲んでしまうことを“誤飲”といいます。 また、食べ物が気道に入ってしまうことを“誤嚥”といいます。
誤嚥 異物 どうなる?
子どもが誤って物を飲み込んでしまい、それが気道に入ってしまうことを「誤嚥」といいます。 気道に異物が入ることで呼吸器が炎症を起こし、喘鳴や呼吸困難が症状として現れます。 ひどい場合は窒息してしまうこともあり、その際は緊急措置が必要となります。
誤嚥した時はどうしたらいい?
前屈姿勢にして、背中を下から上へさすり、「咳をしてください」と声をかけながら咳を出しやすくしましょう。 治まらないようなら、背中を軽くトントンとたたきます。 決して、背中を強くたたいてはいけません。 食事を一旦休憩し、落ち着いてきたら大きく深呼吸して、むせなければ食事を再開します。
誤嚥 なんで?
誤嚥は、さまざまな病気が原因となって生じます。 飲み込みの反射(嚥下反射)が障害されていたり、飲み込む力が弱い、あるいは食道を通過できない、といった状態が、誤嚥を引き起こします。 神経や筋肉の病気の初期症状である場合もあります。 また、のどの腫瘍(咽頭癌や食道癌など)でも誤嚥を生じることがあります。