高齢化に伴い、わが国の骨粗鬆症の患者数は年々. 増加し、その患者数は、現時点で 1,280 万人と推定. されている。骨粗鬆症により、椎体、前腕骨および. 大腿骨近位部 .
骨粗鬆症と診断された患者さんに、治療薬を推奨しますか?
A6) 骨粗鬆症と診断された患者さんに、治療薬選択のために₁回目の骨吸収マーカー測定を行い、測定値が基準値上限以上の高値を示す場合、骨吸収抑制作用を有する薬物が推奨されます。治療開始後₆か月以内に₂回目の測定を実施し、₁回目からの変化率が最小有意変化(MSC:Q7参照)を超えて変化した場合にはその変化は有意なものと見なされます。骨吸収マーカーが MSC を超えるまたは閉経前女性の基準値内に維持されている時には、薬物の効果が発揮されていると判定します。 一方、有意な変化が認められず、薬物に対する反応性が低いと判断された場合には、治療方針の変更を考慮します。そして、治療方針の変更を行った際には、変更後₆か月以内に測定し、治療効果を再度判定していきます(図₂)。
骨粗鬆症はどのような検査を行いますか?
骨粗鬆症はどのような検査をするのでしょうか。 の3点で検査を行っております。 レントゲン検査では、知らないうちに背骨が潰れていないかを調べます。 また、 骨密度 は、世界的に有名なHologic社製の機器を用いてDXA法にて測定しています。
骨代謝マーカーの重要性はありますか?
この 「骨代謝マーカー」 という言葉(ワード)は、「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015」の中でも74件ヒットしてくるので、その重要性も高いことがうかがえます。 臨床的に骨粗鬆症と診断された患者の骨代謝状態を評価し、治療薬の選択と治療効果を判定することが目的で、3つの骨代謝マーカーの評価が大切になってきます。 治療効果の評価の際には、基準値ではなく治療開始前からの変化率で評価する。 通常は、治療開始時と治療開始から3~6ヶ月後に行うのが一般的とされています。
骨粗しょう症の薬は続ける必要がありますか?
骨粗しょう症の薬は、正しい用法で継続して使えば、骨密度を高めて骨折の危険性を減らす効果があります。 基本的に、骨折を起こした人、骨量を減らすような病気のある人、運動や栄養の摂取が不足している人は、薬を続ける必要があります。