私たち人間の骨は、骨折してもやがて折れた部分がつながって、再び動かすことができるようになる。 これは、骨(皮質骨)に「再生能力」が備わっているからにほかならない。 骨再生のメカニズムは、骨芽細胞と破骨細胞という2つの細胞が相互に働くことで機能している。
骨は何年で生まれ変わるのか?
骨は絶えず吸収(破骨細胞が骨を溶かす)と形成(骨芽細胞が新しい骨を作る)を繰り返し、約10年をかけてすべて入れ替わるといわれています。 この生まれ変わりは特に骨の再構築(リモデリング)といわれます。
骨の再生は何日?
そして、骨を作る働きをする「骨芽細胞」が、破骨細胞によって吸収された部分に新しい骨を作る(骨形成)のです。 骨は、2~5か月かけて作り直され(リモデリング)、1~4年周期でこれを繰り返すと言われています。 また、1年間でおよそ20%の骨がリモデリングされていると言われています。
骨はどうやって大きくなる?
骨にはとなりの骨と連結しているところに、軟骨(なんこつ)というやわらかい部分があります。 骨がのびるときは、まずこの軟骨が大きくなります。 軟骨は、先に成長したところから順にかたくなり、それが骨となって、少しずつ骨が大きくなっていくのです。 この軟骨の成長が止まると、骨は、もうそれ以上長くなることはありません。
骨は何によって作り替えられる?
人体には200個あまりの骨がありますが、それらは成長が完了した成人でも、生きた組織として新しく生まれ変わり続けています。 骨は骨芽(こつが)細胞によって作られます。 骨芽細胞は血液中のカルシウムを取り込んで骨を作っていきます。 その一方で、できた骨は破骨(はこつ)細胞が溶かしていきます。
幼弱な骨が元の骨の状態に再生されますか?
そして幼弱な骨が生成された後、元の骨の状態に再生されます《元の骨の状態に再生されることを 骨改変(こつかいへん) といいます》。 では幼弱な骨ができ元の骨の状態に再生されるまで、どのように治癒過程していくのでしょうか?
骨の再生にはタイムリミットがありますか?
骨の再生にはタイムリミットがある! 骨折中に痛みを我慢して動いたり、患部を乱暴に扱うことで骨癒合が思うように進まず偽関節となってしまうこともあります。 骨の再生は無限ではありません。 骨が折れると炎症反応などにより傷ついた組織を再生しようと体が反応しますが、やがて炎症が落ち着いてくると正常に戻ったと認識して骨再生が行われなくなってしまいます。
レントゲンで骨折した骨はどのように再生されますか?
実際のレントゲンでは骨折した骨の周囲にうっすら新しい骨がみえます。 そして幼弱な骨が生成された後、元の骨の状態に再生されます《元の骨の状態に再生されることを 骨改変(こつかいへん) といいます》。
破骨細胞はどのように形成されますか?
破骨細胞(はこつさいぼう)により骨吸収と骨芽細胞による骨形成を繰り返し、骨皮質(骨の外側)・骨髄腔(骨の中身)が形成されていきます。 ようするに仮骨が自分の骨に置き換わっていく時期です。