骨吸収を示す骨代謝マーカーの高い人は骨密度の低下速度が速いことから、骨密度の値にかかわらず骨折の危険性が高くなっています。 この検査は、骨粗しょう症を他の .
骨粗鬆症の検査で何がわかる?
骨の量を調べる検査に骨密度測定があります。 この検査は骨の1cm2にどれだけカルシウムやリンなどのミネラル成分が含まれているか明らかにし、骨粗鬆症や骨折のリスクを判定することに用いられます。 骨密度測定は大きく2種類に分けられ、X線を用いる方法と、超音波を用いる方法があります。
骨粗鬆症骨折が起こりやすいのはどれか?
骨粗鬆症の症状 骨粗鬆症の症状で最も怖いのが骨折です。 高齢者に起こりやすい骨折は、大腿骨近位部骨折(頚部骨折)、脊椎圧迫骨折、手首の骨折(橈骨遠位端骨折)、上腕骨骨折で、いずれも転倒により発症する場合が多いとされます。
骨密度何パーセントで骨粗鬆症?
DEXA法(デキサ法)により腰椎と大腿骨の骨密度を調べます。 この検査では、若年者(腰椎は20~44歳、大腿骨は20~29歳)の平均骨密度を100%とした場合に、骨密度がどれだけ(何パーセント)あるかを測定します。 このパーセントをYAM値といい、70%以下を骨粗しょう症とします。
骨粗鬆症になったらどうする?
しかし、骨粗鬆症自体は薬や食事療法、運動療法などで治療が可能な病気です。 治療中は転ばないように杖を使ったり、家の中でもなるべく段差を少なくして、手すりをつけるなどの工夫をして骨折を防げば、手術をすることはありません。
骨粗鬆症治療薬を服用されている人は、骨代謝マーカーの測定をしていないのですか?
恥ずかしながら、骨粗鬆症治療薬を服用されている人には定期的(半年~1年に1回)に骨密度の測定の有無は確認していたものの、骨代謝マーカー測定について確認したことは一度もありませんでした。 もともと、整形外科では採血すること自体が珍しいことも一つの原因だったとは思います。 今後のために骨代謝マーカーについて調べておきたいと思います。
なぜ骨密度が正常なのですか?
さて、ではなぜ骨密度が正常なのに骨が弱くなり、背骨が潰れるのでしょうか。 これには骨質が関係していると言われています。 骨密度は骨量と言われ骨に含まれるミネラルの量を示しています。 例えれば、鉄筋コンクリートの建物のコンクリート部分に当たります。 これらは骨の強度の70%分と言われています。 要するに骨密度は骨の強度の70%しか担保できていませんよということです。 では残りの30%は何か? それは骨質と言われ、コラーゲンの部分と言われています。 先ほどの鉄筋コンクリートでいう鉄筋部分です。 ビル(骨)で考えれば、簡単ですが、コンクリート部分(骨密度)だけ大丈夫でも鉄筋(骨質)がもろくなっていればビル(骨)は簡単に崩れて(骨折)しまいますね?
骨密度が80%未満になると、骨粗しょう症と診断されますか?
骨密度が若い人の80%未満になると要注意、70%以下まで減ると、骨粗しょう症と診断されます(骨折したことがなく、他に骨密度を減らす病気などがない人の場合)。 定期的に骨密度検査を受けましょう 骨粗しょう症になると、骨折が起きるリスクが高まるので、早目に診断を受け、食事や運動療法に加え、場合によっては骨を強くするお薬などによる薬物治療を早く始めることが肝心です。 特に女性では症状がなくても、50歳以上になったら定期的に骨密度を測りましょう。 骨粗しょう症の検査に ついて 骨密度検査 「骨密度」は、骨粗しょう症を判定するための代表的な指標です。 骨密度は若い人の骨密度の平均値と比べて自分の骨密度が何%であるかで表されます。 DXA(デキサ)法
骨の強度の低下は、どのような原因で起こりますか?
骨の強度の低下する主な要因は、女性ホルモンの低下(エストロゲン欠乏)・加齢・生活習慣病の3つです。 生活習慣病と診断されるところまで悪くなくても、生活習慣の乱れなどにより酸化ストレスが強くなると、骨基質(こつきしつ)の変化が起きます。 骨粗しょう症という病気の難しさは、上図のような複合的な要因が関わっているという点にあります。 骨質はいわば鉄筋コンクリートのコンクリート部分に相当する骨塩(こつえん)と、鉄筋の部分に相当する骨基質の2つの要素から成り立っています。 骨塩:カルシウムとリン酸(ハイドロキシアパタイト) 骨基質:タンパク質(I型コラーゲン) 骨密度測定というのは、骨塩と骨基質のうち、骨塩の部分しか計ることができません。