加齢によって骨密度が低下するのは、女性ホルモンの分泌量減少に加えて腸管でのカルシウムの吸収が悪くなったり、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる働きが弱くなるなどの理由があります。 また、若い頃よりも食事量や運動量が減るといった生活習慣の変化も関係します。
骨密度で計ることのできない骨質はありますか?
骨密度測定というのは、骨塩と骨基質のうち、骨塩の部分しか計ることができません。 骨密度で計ることのできない骨基質は、骨の質(骨質)を表しています。 骨質には構造特性と材質特性の2つの要素がありますが、この骨質を適切に示すことができる骨質マーカーとなるものが、まだありません。 このため、骨密度だけを計って骨強度の尺度としていますが、骨強度の2つの要因のうち、70%は骨密度で説明でき、残りの30%は骨質によって説明できるといわれています。
女性の場合、骨密度が低下しますか?
骨密度は女性の場合、18歳くらいでピークに達します。 そののち40歳代半ばまでは、ほぼ一定を維持しますが、 50歳前後から低下していきます。 加齢によって骨密度が低下するのは、女性ホルモンの分泌量減少に加えて腸管でのカルシウムの吸収が悪くなったり、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる働きが弱くなるなどの理由があります。
加齢によって骨密度が低下しますか?
加齢によって骨密度が低下するのは、女性ホルモンの分泌量減少に加えて腸管でのカルシウムの吸収が悪くなったり、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる働きが弱くなるなどの理由があります。 また、若い頃よりも食事量や運動量が減るといった生活習慣の変化も関係します。 加齢とともに生じる生理的な変化は、ある程度やむ得ないことかもしれませんが、できるだけ若い頃から、食事や運動に気を配ることで骨密度の減少を抑えることはできます。 骨は一度できあがってしまうと、その後変わらないもののように思われがちですが、 実は古くなり劣化した骨は、メンテナンスされて新しい骨へと生まれ変わっています。 これが骨の新陳代謝です。 または、「骨のリモデリング(骨改変)」ともいいます。
骨密度は骨に含まれるミネラルの量を示していますか?
骨密度は骨量と言われ骨に含まれるミネラルの量を示しています。 例えれば、鉄筋コンクリートの建物のコンクリート部分に当たります。 これらは骨の強度の70%分と言われています。 要するに骨密度は骨の強度の70%しか担保できていませんよということです。 では残りの30%は何か? それは骨質と言われ、コラーゲンの部分と言われています。 先ほどの鉄筋コンクリートでいう鉄筋部分です。 ビル(骨)で考えれば、簡単ですが、コンクリート部分(骨密度)だけ大丈夫でも鉄筋(骨質)がもろくなっていればビル(骨)は簡単に崩れて(骨折)しまいますね? 実はここ10年ほど前から世界的にこの骨質がとても注目されています。 骨粗鬆症にも3つタイプがあります。 骨折しやすい順だとC⇨A⇨Bです。