男女比率では、男性300万人、女性980万人と圧倒的に女性の割合が多くなっています。 日本人で50歳以上の女性の3人に1人は骨粗しょう症になるといわれ、年代別には50代で9人に1人、60代で3人に1人、70代では2人に1人の割合で骨粗しょう症になると言われています。
骨密度低下するとどうなる?
骨粗しょう症とは、骨密度の低下によって骨がもろくなり、骨折しやすくなる病態です。 加齢、エストロゲンの不足、ビタミンDやカルシウムの摂取不足、およびある種の病気によって、骨密度や骨の強度を維持する成分の量が減少することがあります。 骨粗しょう症による症状は、骨折が起こるまで現れないことがあります。
骨粗鬆症どんな人に多いか?
高齢者や女性以外でも 過去に骨折したことのある人、タバコを吸う人、お酒を多く飲む人、ステロイド系のお薬を使用している人、両親に骨折歴[特に太ももの付け根の骨折]のある人、運動不足の人や、体を動かすことが少ない人は骨粗鬆症になりやすいといわれています。
骨粗鬆症はなぜ女性に多いのか?
女性は生まれつき骨格が小さく筋力も弱く、また妊娠や授乳期などカルシウムを大量に必要とする時期があります。 さらに閉経期を迎えると、卵巣からでる女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌量が急激に減少します。 エストロゲンは骨の吸収を抑制する作用がありますので、これが欠乏すると骨粗鬆の状態になります。
骨粗鬆症 男性 なぜ?
女性ではエストロゲンは卵巣で産生されるが、男性では卵巣がないため、類似の構造を持つテストステロン(男性ホルモン)から変換して産生する。 高齢の男性ではテストステロン量が減少するためエストロゲン量も減少し、骨密度の低下につながると考えられています。