骨折は骨に力がかかって発生します。 健康な骨では、かなり大きな力がかからないと骨折しません。 しかし、骨全体が弱っていたり、骨の一部が溶けていたりすると、弱い力でも骨折します(病的骨折)。 また、健康な骨に弱い力がかかる場合でも、同じ場所に繰り返し長期間かかり続けると骨折することがあります(疲労骨折)。
骨折したらどうなるか?
骨折の症状は、腫脹と皮下出血、疼痛と圧痛、変形と異常可動性、機能障害です。 骨の周りには神経や血管が豊富なことから、骨折すると強い痛みと腫れを生じます。 骨折部とその周囲からの出血が皮下に広がり、あざができたり、変色したりします。
骨折はどうやってなる?
骨折の原因は大きく3つ 外傷性骨折転倒、転落、衝突、交通事故などで外傷を起こした際に起こる骨折です。 疲労骨折過度のスポーツなどによる集中した力が加わることで、小さなひびがたくさん発生したために起こる骨折です。 病的骨折骨粗鬆症、骨腫瘍などの病気が主な原因となり、骨の強度が低下して起こる骨折です。
骨折しているかどうか?
外から見ただけでは折れているかどうかわからないときは、痛めた部位をそっと押してみて、そこに強い痛みがあれば骨折が疑われます。 押したときに感じる痛みを「圧痛」といいます。 完全に折れているときだけでなく、ひびが入ったときもこの圧痛はみられます。
粉砕骨折は治りますか?
多くの骨折は,適切な治療を行えば数ヵ月〜半年くらいで順調に治癒します. しかし,開放骨折や粉砕骨折などもとから治療が難しい骨折や,適切な治療が行なわれなかった場合には,なかなか骨折が治癒しないこともあります. 遷延治癒,骨癒合不全,偽関節とよばれる状態で,全ての骨折の数%程度の頻度で発生すると言われています.