後鼻漏は、異常な鼻水がノドの方へ流れ落ちてくる症状です。 いくら鼻をかんでも鼻水は前方から出ず、絶えずノドに流れ込んでしまい、その鼻水を口から吐き出し続けるか、飲み込み続けるしかありません。 その不快感はとても大きく、重症になると食事や睡眠などの日常生活から対人関係にまで弊害を及ぼします。
後鼻漏を治すにはどうしたらいいか?
一般的には抗ヒスタミン経口薬とステロイド点鼻薬が、最も効果的な治療薬と考えられます。 効果以外に、薬の安全性、副作用およびコストパフォーマンスなども考え合わせますと、通常ステロイド点鼻薬(鼻内噴霧薬)が、アレルギー性鼻炎(「アレルギー性後鼻漏」)の第一選択薬としての利用価値が非常に高いと思われます。
後鼻漏 どんな症状?
後鼻漏の代表的な症状は咳嗽が考えられます。 風邪を引いていないのに夜になると咳が出て、朝方に痰がのどに絡む、このような症状で内科や耳鼻咽喉科を受診される患者さんは多くみられます。 また、のどの異物感や声の嗄れ、口臭や口の中が粘りつく感覚、味覚低下などの症状とも関連があります。
後鼻漏 放っておくとどうなる?
食欲不振や不眠、集中力の低下 後鼻漏が重症になると、常に鼻を飲み込まなくてはならない不快感から、食欲不振や夜眠れないなどの症状に悩まされることもあります。 また、不快感がある後鼻漏を放置していると、咳や痰(たん)・喉の痛み・口臭などが常に気になってしまいます。
なぜ後鼻漏?
花粉やハウスダストなどの原因物質(アレルゲン)が鼻に入ることでアレルギー反応が起こり、鼻水が増えて後鼻漏が起こります。