(1)IgG 血液中に最も多く含まれる免疫グロブリンです。 分子量は約16万ダルトン、健常成人では血漿中に約1,200mg/dL含まれ、種々の抗原(細菌、ウイルスなど)に対する抗体を含んでいます。
IgE どこにある?
どのアレルゲンに反応するかは人それぞれです。 アレルゲンが体内に入ってくると、これをやっつけようと「IgE(アイジーイー)抗体 ※」というタンパク質がつくりだされます。 このIgE抗体は、皮膚や粘膜に多くあるマスト細胞の表面に、まるでアンテナのように張りめぐらされています。
IgAどこで?
「IgA」は、体内では2番目に多い免疫グロブリンで、鼻汁、涙腺、唾液、消化管、膣など、全身の粘膜に存在しています。 IgAは、粘膜の表面で病原体やウイルスと結合し、病原体やウイルスが持っている毒素を無効化して感染しないように阻止する働きがあります。
IgMどこ?
IgMはとても大きな分子であるため拡散しにくく、少量が間質液中に存在し、ほとんどは血清中に存在する。
IgGが高いとどうなる?
IgGの基準値と疾患 基準値は870~1700mg/dLとされており、高い場合は自己免疫疾患、膠原病、悪性腫瘍、急性感染症、形質細胞性白血病などが疑われます。 低い場合は、ネフローゼ症候群、γ-グロブリン血症、重症免疫不全症などが疑われます。