体内にあるカルシウムの99%は骨や歯などの硬い組織に存在する「貯蔵カルシウム」、残り1%は血液、筋肉、神経などの軟らかい組織に存在する「機能カルシウム」で、これらは細胞の分裂分化、筋肉収縮、神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進などに関与しています。
カルシウム どこに含まれる?
カルシウムの多い食品は、牛乳、小魚、海藻、大豆および大豆製品、緑黄色野菜などです。 例えば牛乳コップ1杯(200ml)には、約220mgのカルシウムが含まれていて、これは栄養素等表示基準値(日本人の1日に必要な量の平均的な値)700mgのおよそ1/3にあたります。
カルシウム 吸収 どこ?
食品から摂ったカルシウムはまず胃酸などによって溶かされ、主に小腸で吸収されます。 小腸上部の吸収には活性型ビタミンDが必要です。
カルシウムは何と一緒にとるといいの?
カルシウムは、マグネシウム、ビタミンD、ビタミンCと一緒に食べることで吸収率を上げることができます。
カルシウムはどんなものから取れる?
効率的にカルシウムを摂取するのには牛乳や乳製品が最適です。 牛乳・乳製品を中心に、小魚、海藻、豆類、野菜などの食品からバランスよくとりましょう。 脂質異常症(高脂血症)などで脂質のとりすぎが気になる場合は低脂肪乳を利用したり、牛乳が苦手な場合は、チーズやヨーグルトでとったり、料理に加えたりして工夫するとよいでしょう。
カルシウムを摂るとどうなる?
カルシウムは人体の中で最も多く含まれるミネラルであり、成人の約1kg分を占めています。 カルシウムには、歯や骨を形成するはたらきがあることはよく知られています。 それ以外にも、ホルモンや神経伝達のはたらきを手助けするなど、いろいろな反応の引き金になるという役割もあります。
カルシウム不足 何食べる?
魚介類の種類によってカルシウム量は異なり、骨まで食べられる小魚や、殻ごと食べる小エビ、うなぎや貝類などに多く含まれています。 また、手ごろに食べることができるサバの缶詰なども、骨まで柔らかくなって食べることができるため、カルシウムの補給ができる食材です。
なぜカルシウム不足?
飲み水や野菜にもカルシウムが少ないため、食生活ではカルシウムを含む食品を意識的に多めに摂る必要があります。 また、日本の伝統的な和食には乳製品を使ったメニューが少ないことや、食の欧米化により魚料理を食べる頻度が減ったこともカルシウム不足になりやすい原因としてあげられます。
カルシウムはいつとるのがいいか?
カルシウム・マグネシウムはアルカリ性なので、食後すぐに摂ると胃酸を中和してしまい、消化不良を起きやすくしてしまいます。 食後2~3時間は避け、朝食前や昼食前、就寝前などに摂るようにしましょう。