3週間以内の咳を“急性咳嗽(がいそう)”、3~8週間までの咳を“遷延性咳嗽”、それ以上の咳を“慢性咳嗽”と言い、2~3週間以上咳が続く時は風邪ではなく、他の疾患が原因として考えられますので、原因を明らかにするためにも早期にクリニックを受診するようにしましょう。
咳が出る原因は何ですか?
咳が出る原因は気道に入った異物です。 咳とは生体反応であり、気道内に侵入したウイルスやほこりなどを外に出すために起こります。 ただし、咳には種類があり、どのくらい症状が続いているかによって、咳の原因となっている病気も変わってきます。
なぜ2週間を過ぎても咳が治まらないのですか?
つまり2週間を過ぎても咳が治まらない場合やまだ1週目でも数日間眠れないほど激しい咳が続く場合は、風邪以外の病気の可能性があります。 肺がんや結核、間質性肺炎、心不全など重篤な病気の場合もあるので、呼吸器専門医を受診することをオススメします。
咳が長引いていても治りますか?
咳が長引いていても「風邪が治っていないのかな」と軽く考えがちですが、2週間以上続く咳は風邪ではない可能性があります。 風邪の原因は80~90%がウイルスで、残りが細菌などとされています。 風邪のウイルスは体内に侵入して増殖しますが、通常は免疫機能が働くため、安静にしていれば自然に治ります。
咳が止まらず、症状が続く可能性は高いですか?
咳が止まらず、症状が8週間以上も続いている場合、咳喘息、アトピー咳嗽、副鼻腔気管支症候群、胃食道逆流症、慢性気管支炎などが原因である可能性がさらに高まります。 風邪が原因でない可能は高いので、医療機関を受診すべきです。 咳が8週間以上続く場合、必要に応じて胸部X線検査なども行われます。 そこで肺がんや肺炎など重大な病気が見つかることもありますが、異常がないときは喘鳴(気道が狭くなったことで生じる呼吸時のヒューヒューとした音)の有無の確認などが必要です。 喘鳴がある場合は喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、喘鳴がない場合は咳喘息、副鼻腔気管支症候群、胃食道逆流症、後鼻漏、百日咳、アトピー咳嗽、心因性咳嗽などが原因で咳が続いている可能性があります。