長引く咳には、もしかしたら病気が隠れているかもしれません。咳の特徴や咳以外の症状をセルフチェックしてみましょう。 天気によって、咳がひどくなる
咳はいつまで?
この咳いつまで続くの? 長引く咳を訴える患者さんが増えています。 咳によって体力を消耗したり、生活に支障をきたすこともあるため、原因をはっきりさせ、治療を受ける必要があります。 目安として、3週間以内は「急性の咳」、2ヶ月以上続く場合は「慢性の咳」として区別しています。
咳 どんな時?
どうして咳が出るの? 咳は、ほこりやウィルス、細菌などの異物が、体に入ってこないように働く防御機能です。 気道内に侵入した異物は、気道にある咳受容体を刺激し、その信号が脳にある咳中枢に伝えられ、咳が出ます。 異物のほかにも、気道に炎症が生じたり、気道に溜まった痰を出す為にも咳がでます。
咳が出る時はどうしたらいいですか?
暖かい飲み物を飲む 飲み物で喉を温めることにより気管を広げ、呼吸を楽にすると咳が治まりやすくなります。 痰(たん)を伴う咳の場合は、喉を直接湿らせることで痰(たん)を体外に排出しやすくなります。 ただし、ウーロン茶は油を分解する効果があり、喉に必要な油まで分解してしまうので避けましょう。
咳をしすぎるとどうなるか?
咳をしすぎて体や骨に痛みが出ているとか、咳が激しすぎて眠れないという場合は特に注意が必要です。 このような場合、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺がんや結核、間質性肺炎、心不全などの重篤な病気である可能性もあります。 また、長引く咳の原因として近年増加しているのが「咳喘息」と呼ばれる病気です。
病気で咳が出るときの原因は何ですか?
病気で咳が出るときの主な原因となるものは、「細菌やウイルスなどの病原体」「アレルギーを引き起こす物質」「タバコなどの有害物質」です。 風邪の原因となるライノウイルスやコロナウイルス、インフルエンザのウイルスに感染したり、マイコプラズマなどの病原体や肺炎球菌のような細菌が原因で肺炎となることで、咳が止まらなくなることがあります。
咳はぜんそくと同じ症状で起こりますか?
治療はぜんそくや咳せきぜんそくと同じように、吸入ステロイドが用いられます。 胃の中にある胃液や胃酸が食道まで逆流し、胸焼けやゲップ、胃もたれといった不快な症状が特徴の 胃食道逆流症でも、長引く咳が症状としてあらわれる 場合があります。 これは、逆流した胃液や胃酸がのどを直接刺激したり、気管支で吸い込んだりして炎症が起こるため。
咳が長びく感染症がありますか?
激しい運動の後や、急に冷気を吸い込んだ後に咳き込む、あるいは季節の変わり目や気象の変化で咳が出やすくなる、そんな場合はアレルギー性の咳も考えられます。 咳が長びく感染症に、マイコプラズマやクラミジア感染症があります。
咳が長引いていても治りますか?
咳が長引いていても「風邪が治っていないのかな」と軽く考えがちですが、2週間以上続く咳は風邪ではない可能性があります。 風邪の原因は80~90%がウイルスで、残りが細菌などとされています。 風邪のウイルスは体内に侵入して増殖しますが、通常は免疫機能が働くため、安静にしていれば自然に治ります。