治療が行き過ぎてないか、低血糖になっていないかチェックするために、空腹時や食前血糖値を測定しているのです。
食べてないのに血糖値が上がるのはなぜ?
研究者によると、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞は、夕食と翌日の昼食の間に、空腹の時間が長時間におよぶと「メモリ」を失い、インスリンを分泌するという重要な役割を「忘れる」という現象がみられるという。 そのため、昼食を抜くと、昼食後にβ細胞がインスリンを分泌する機能を回復するために時間がかかるという。
採血 空腹 なぜ?
食後の血糖値は上がりやすいため空腹状態で採血する しかし、食後は血糖値が上がりやすいため基準以上の値が出てしまうことがあります。 正確な検査結果が出ず、実際の健康状態を把握することが難しくなるため、血液検査前には食事を摂らず空腹状態で採血をすることが望ましいとされています。
空腹時血糖値 いつ?
前の食事から10時間以上経過して測るものが空腹時血糖です。 健診などで朝食を抜いて測るのは「早朝空腹時血糖」というもので、正常では110㎎/dl未満です。 126㎎/dl以上になると、糖尿病が疑われます。 それ以外の血糖値は「随時血糖」といいます。
血糖値はなぜ指先で測るの?
指先で採血した測定値のほうが、腕などで採血した場合に比べて血糖値の変化が一番早く現れるからです。 低血糖になるときは、ごく短時間で血糖値が下がってきますから、腕で採血し測定した値で判断すると、実際には低血糖になり始めているのにそれを見逃してしまい、補食のタイミングを逃してしまう可能性もあります。