寝ようとするとつまるのは、横になると心臓への血液の還流が悪くなり、鼻の血管で鬱血するために鼻粘膜が腫れることが原因と考えられます。 また鼻には、2~3時間ごとに左右の粘膜が腫れと収縮を交互に繰り返す「鼻サイクル」という周期が存在します。
なぜ夜になると鼻が詰まるのか?
日中は、交感神経優位のため、鼻粘膜は収縮していますが、夜間などは副交感神経優位のため、鼻粘膜は腫脹しています。 特に夜間就寝中や明け方は鼻粘膜の腫脹は強くなります。 アレルギー性鼻炎や風邪で鼻粘膜に炎症があると、鼻粘膜の自律神経の反応が過剰になりやすく、より夜間の鼻閉になります。
鼻が詰まったらどちら向きで寝る?
鼻づまりが起きている反対側の脇を下にして圧迫すると、鼻づまりが良くなります。 例えば、右の鼻が詰まっている場合は、左の脇を下側にして横向きで寝ましょう。 すると、圧迫された脇の反対側である右の鼻の粘膜が収縮して腫れが引きます。 日中などで寝転がれない場合は、ペットボトルを使って脇を圧迫すると同様の効果があります。
なぜ鼻づまりになるのか?
原因となる病気には、アデノイド、鼻咽腔血管線維腫、上咽頭がん、その他の腫瘍があります。 年代にかかわらず多いのはアレルギー性鼻炎による鼻詰まりです。 世代によって特徴的に多くなるは、乳児期のアデノイド、大人の肥厚性鼻炎や鼻中隔弯曲症、副鼻腔炎です。