末期癌の患者の痛みは特に激痛の場合が多く、その上、耐えられないほどのだるさ(倦怠感)や腹部の膨満感、吐き気、嘔吐、息苦しさなど痛みとは異なる苦痛で苦しむことも多い。
癌の痛みとはどんな痛み?
がんに伴う痛みは、がんが骨や筋肉などにひろがって生じる鋭い痛み(体性痛)、胃・腸、肺、卵巣などの内臓にがんがひろがって生じる鈍い痛み(内臓痛)、がんが神経を圧迫するなどして生じる痛み(神経障害性疼痛)に分けられますが、どれか1つだけが起きることは少なく、3つの痛みが混じり合って現れることがしばしばあります。
癌性疼痛 いつから?
つまり、がん患者さんの早期から終末期まで、時期を問わず起こるのががん性疼痛であり、どの段階にあっても生活の質(QOL:Quality of Life)の向上のため、速やかに治療が開始されるべき疾患です。
癌 モルヒネ どうなる?
モルヒネをがんの痛みのために定期的に使用する場合、疼痛緩和の効果の低下(耐性)は臨床上殆ど問題とはなりません。 ただ、がんの進行とともに痛みは通常強くなり、薬の使用量は徐々に増える場合が多いです。 がんの痛みが強くなっても、モルヒネをその都度増量すれば痛みの緩和効果は上がり、モルヒネ投与量には上限がありません。
ガンが痛いのはなぜ?
がんの進行や大きさと痛みは、必ずしも関係はありません。 がんが小さくても骨や神経の近くにできたために、痛みが強く生じることもあります。 がん治療の副作用で痛みが起きることも、がんとは関係なく痛みが起きることもあります。 また、痛みに対して、敏感な人もそうでない人もいます。