静脈栄養には、腕などの末梢(まっしょう)静脈から投与する「末梢静脈栄養(PPN)」と、心臓に近い太い血管である中心静脈から投与する 「中心静脈栄養(TPN)」があります。
栄養点滴 どこから?
最も一般的な方法です。 鎖骨や首、太ももの付け根の静脈からカテーテルを入れて先端を心臓近くの大静脈に留置します。 点滴との接続部は体外にあり、点滴を外すときはカテーテルのみ残します。
中心静脈栄養法 どこから?
投与ルートとなるカテーテルは、一般的に鎖骨下静脈から挿入し、先端部を上大静脈(中心静脈)に留置します。 上大静脈は心臓に近い太い血管で、血液量が多くて血流も速いため、糖濃度の高い輸液も投与できます。 鎖骨下静脈は血管が比較的太く、カテーテルの血管内走行距離も短いので、血栓の形成が少なくなります。
中心静脈栄養 どこの血管?
静脈栄養には中心静脈栄養法と、末梢静脈栄養法の2種類があります。 中心静脈栄養法は、鎖骨下静脈などの中心静脈にカテーテルを留置し、高カロリー輸液などの完全な栄養を、静脈的投与することを目的とします。
中心静脈カテーテル どこから?
(1) 穿刺部位の選択 中心静脈へカテーテルを留置するための穿刺部位としては、内頚静脈、鎖骨下静脈、大腿静脈、肘静 脈が用いられる。 手術室・ICUで挿入する場合は、アクセスの良さ・穿刺時の重篤な合併症の少なさ から右内頚静脈が第一選択となる。