投与ルートとなるカテーテルは、一般的に鎖骨下静脈から挿入し、先端部を上大静脈(中心静脈)に留置します。 上大静脈は心臓に近い太い血管で、血液量が多くて血流も速いため、糖濃度の高い輸液も投与できます。 鎖骨下静脈は血管が比較的太く、カテーテルの血管内走行距離も短いので、血栓の形成が少なくなります。
輸液療法 何ミリから?
また,一般に注 入量が 50 mL 未満のものを注射液,注入量が 50 mL 以上のものを輸液として区分し ている。 したがって,皮下注射や筋肉内注射と同様に静脈内への注入であっても薬 液が 50 mL 未満の場合には静脈注射と称し,50 mL 以上の薬液を注入する場合を輸 液あるいは輸液療法*1 とよぶ。
点滴 栄養どこ?
首や鎖骨の下、足の付け根などを走る太い静脈にカテーテルを挿入し、その先端を心臓付近まで進め、そこに必要な製剤を注入する方法です。 これを「中心静脈栄養」と呼びます(腕の細い血管から長いカテーテルを心臓付近まで進める方法もあります)。 体内を走る血管を木にたとえれば、「末梢=枝」「中心=幹」のイメージです。
点滴 静脈 どこ?
<点滴静脈注射に用いられる血管> 点滴静脈注射には、主に前腕正中皮静脈、撓側皮静脈、 尺側皮静脈が用いられます。 表在性の静脈にならどこに でも行うことができますが、患者さんが長時間同一体位 を強いられることを配慮して部位を選択しましょう。
中心静脈 どこから?
鎖骨下静脈(鎖骨の下にある血管、左右にあります)、内頚静脈(首にある血管)、大腿静脈(鼠径部と呼ばれる足の付け根を走っている血管です)などから挿入します。