気管カニューレを行っている場合は、気管支や気管カニューレ、肺に痰が溜まったりすることもあり、それが原因で肺炎の発症に至ったり、呼吸に支障を生じ、窒息に至ることもあります。 この様な命にかかわる最悪の事態を防ぐため、自分で咳をしたり痰を吐き出したり出来ない方に、痰吸引を行うことが必要となります。
痰の吸引をしないとどうなる?
ただし、長時間吸引しないことによって、分泌物が貯留して気道が閉塞したり、低酸素状態、換気量の低下、呼吸苦などを生じさせてはいけません。
痰の吸引 いつ?
気管内吸引のタイミング 痰(気道分泌物)が気管内にたまってゼロゼロ音が聞こえるときや、お風呂や食事の前に吸引をすると効果的です。 1日に必要となる吸引回数は痰の性状や子どもの自分で痰が出せるかどうかによって個人差があります。 一般的に、痰は寝ているときには少なく、起きている時、食事、泣くことなどで増えます。
気管切開 痰多い なぜ?
①気管カニューレ内部の吸引の特徴 気管切開をしている場合は,体が気管カニューレを異物とみなすことで,かえって痰が増える ことがあります。 吸い込む空気が口や鼻を通過しないので,そのままでは空気が保温・加湿され ずに乾燥し,痰がかたくなります。
気道内に痰がたまるとどうなる?
① 空気の通り道に痰があると、呼吸時の気道抵抗が増加するため、 呼吸に努力を要する。 そのため息切れが強くなる。 ② 無気肺(肺の中に空気が入らなくなる状態)をおこし、酸素化能 が低下する。