一般的に脳に梗塞が起きると、症状は反対側の半身に現れます。 つまり、左側の大脳が障害されると右半身にマヒが起こります。 その理由は、運動に関係する脳の神経線維が脳幹の延髄(えんずい)という場所で交叉し、反対側の手足を支配しているためです。 感覚障害では、体の片側の「感覚が鈍い」「しびれる」などの感覚の異常が起こります。
脳梗塞 障害 なぜ?
脳の血管が詰まったり破れると、脳に血液が行き届かなくなり、酸素が不足し、栄養不足になります。 この状態が続けば、脳細胞(神経細胞)が壊死してしまい、様々な障害が生じます。 この脳の血管異常による障害を脳卒中といいます。
脳梗塞でなぜ嚥下障害?
嚥下は、口腔、咽頭、食道を食物が通過する、過 程で舌や軟口蓋などの様々な筋肉が連動して動くこ とによって行われています。 ①脳梗塞の後遺症である嚥下障害がおこる原因 は、これらの筋肉をコントロールする神経が傷害を 受け、食物を喉から食道へスムーズに送ることがで きなくなり、嚥下障害が生じます。
脳梗塞 呂律 なぜ?
大脳の広範な病変、たとえば多発性脳梗塞などにより両側性の錐体路(身体の随意運動にかかわる神経の伝導路)障害のあるときは仮性球麻痺といい、言語障害を伴います。 一側性の脳障害でも軽い口周囲の筋肉の麻痺のため呂律が回らなくなることもあります。 頻度としては脳梗塞などの脳血管障害による軽い仮性球麻痺が多いです。
脳梗塞 呼吸障害 なぜ?
神経筋疾患は脳から筋へ至る経路のどこかが障害されるために、呼吸筋が十分働くことができなくなることから呼吸不全となり易い疾患です。 脳出血や脳梗塞では、脳障害から呼吸数、換気量が抑制されます。 また、脊椎損傷や筋萎縮性側索硬化症では、脊髄の障害により呼吸筋の働きが障害され換気量が抑制されます。