一方、日本では認知症の有病率・発症率が増加している。 欧米諸国の認知症の有病率・発症率低下の要因として、疾病管理の改善、健康行動の推進のような生 物学的な要因が挙げられた。 このほか、社会経済的な要因、知的活動、環境要因と認知症リスクとの関 連も確認された。
日本人はなぜ認知症が多いのか?
認知症患者が多い国とその理由 日本に認知症患者数が多い原因の一つは、他の国に比べて高齢化が急速に進んでいることです。 これから20年ほどで日本の認知症有病率はさらに上昇し、3.8%にまで到達すると推察されています。 衛生環境が良く所得の高い国では、認知症の発症率が高い傾向にあると言われています。
どんな人が認知症になりやすいか?
一般的に「怒りやすい・短気な人」「小さなことを気にすぎてしまう人」「協調性のない人」は認知症にかかるリスクが高いと言われています。
認知症 何割?
認知症の有病率は年齢とともに急峻に高まることが知られています。 現在、65歳以上の約16%が認知症であると推計されていますが、80歳代の後半であれば男性の35%、女性の44%、95歳を過ぎると男性の51%、女性の84%が認知症であることが明らかにされています(表1)。
認知症はなぜ増えたのか?
日本で急速に患者数が増加している理由はなんなのでしょう? 高血圧や糖尿病などの生活習慣病、労働環境からくるストレス、うつ病やアルコール依存症、これらは全て認知症増加の下地となると言われています。 背景には、日本人の生活環境が大きな問題のひとつなのです。