嘔吐反射の中枢(嘔吐中枢)は延髄網様体のなかにある。 上部の消化管をはじめ腹部,胸部の臓器や漿膜に異常な刺激(たとえば炎症)が加わると,その情報はその領域に分布する迷走神経,交感神経内の求心性神経を通じて嘔吐中枢に伝達され,嘔吐中枢を刺激する。…
吐く どこから?
嘔吐(おうと)とは、口から胃の内容物を吐き出す行為、または症状である。 嘔吐により吐き出されたものを「吐瀉物(としゃぶつ)」、俗語では「ゲロ」や「反吐」(が出る)と呼ぶ。 また舌の奥に指を入れたりして吐き気を催すことを「嘔吐反射」という。
心筋梗塞 なぜ嘔吐?
心筋梗塞による消化器症状 右冠動脈領域の疾患,即ち代表的には下壁梗塞においては時に迷走神経トーヌスが過剰に亢進することがあり,Bezold―Jarisch reflexとして知られる。 迷走神経が緊張すると消化管の蠕動運動は亢進し,高じれば悪心や嘔吐,下痢などの消化器症状を呈することとなる。
頭蓋内圧亢進 なぜ嘔吐?
頭蓋内圧はどんな時に上昇するの? 脳は、固い頭蓋骨で囲まれた、かぎられた空間の中に存在しています。 従って、脳内に脳腫瘍や脳出血のように体積を増加させるような病変が起こると、頭蓋内圧が上昇します。 これによって嘔吐中枢が刺激されて嘔吐が起きます。
嘔吐 どんな時?
どんな人に、どんなときに現れるか 吐き気・嘔吐は乳児から成人まで、誰にでも起こります。 消化管の機能障害、抗がん剤などの薬剤、細菌やウイルスへの感染、自然毒などの毒物のほか、乗り物酔い、脳や中枢神経系の病気、糖尿病などの全身性疾患、精神疾患、妊娠初期など体内の代謝の変化、異物の誤飲など、原因は多岐にわたります。