排痰ケアは、体位ドレナージやスクイージング等を用いて、気道分泌物を除去し、喚起や呼吸を改善することが目的です。
排痰 なぜ必要?
病気などによって痰がたまり、うまく出せない状態になると、息切 れ感の増加や気道感染の誘因となります。 このようなことから、日常 の排痰が重要になります。 排痰方法には自分で行える方法としては、体位排痰法や痰の排出を 容易にする器具を使った方法などがあります。
痰が貯留したらどうなる?
痰がたまるとどうなる? 気道が狭くなり、呼吸がしづらくなります。 痰を出すために、激しい咳が出るなど不快な症状が起こります。
排痰 水分摂取 なぜ?
痰が多いとき、日常での工夫としては、水分を多めにとると、痰がやわらかくなって出しやすくなります。 水分をとる回数を多くして、喉をしめらせた状態にしておくとよいでしょう。 また、特に冬は乾燥しますので、部屋の加湿を行ってください。
排痰ケア いつ?
起床時:寝ていた間にたまった痰を出します。 昼食前:日中痰が多い場合に行います。 就寝前:痰を出し充分な睡眠を確保します。
たいいどれなーじ の目的?
体位ドレナージは、痰を自力で排出することが困難な患者さんに行う排痰援助のひとつです。 痰が貯留した部位が上になるような体位をとることで、重力によって末梢の痰を中枢へと移動させ、排出しやすくします(図1)。
挿管 痰 なぜ?
全身麻酔や安静に寝ていることで、肺が十分に膨らまなくなり、 気道が閉塞しやすくなります。 また、全身麻酔により気管チューブを 挿入することで、気管支に刺激を与え、痰がたまりやすくなります。 痰が貯留することで、細菌を繁殖させ、肺炎を起こす危険性も あります。
たいいどれなーじ 留意点?
実施する際は、身体損傷がないように側臥位の下側になってしまう手足の位置を確認することが安全上大切です。 また、気管内挿管中の患者さんについては自己抜管の危険性に対して十分に注意し、1人よりも2人で対応・確認したほうがよいでしょう。
朝 痰が絡む なぜ?
相談者は朝だけたんが出るようなので、就寝中、口呼吸になっているかもしれません。 原因としては、ハウスダストによるアレルギー性鼻炎が考えられます。 たんを放置すると気道の防御機能が弱まり、最悪の場合、肺炎につながる恐れもあります。 一度耳鼻咽喉科を受診され、炎症の原因を特定してみてください。