脳を取り囲んでいる硬膜と呼ばれる膜に分布する動脈が拡張し、三叉神経が興奮状態にあることが片頭痛の痛みの原因です。 セロトニンと呼ばれる神経伝達物質は拡張した血管を収縮させ、興奮状態の三叉神経の終末に作用し鎮静化させます。
偏頭痛とは何ですか?
血管が拡張することでズキズキとした拍動性の痛みが生じるのが片頭痛です。 主にこめかみから目のあたりが発作的に痛み、痛みの発作は4時間~数日間続きます。 片側に現れることが多いですが、両側から痛むこともあり、痛みが起きると、光や音、においに敏感になるのが特徴です。
偏頭痛 何割?
日本全国調査によると、日本人全体での片頭痛の有病率は8.4%と、多くの人が片頭痛に悩まされています。 全年齢層で男性は3.6%、女性は男性の3倍以上の12.9%で、女性に多くみられる疾患です。 特に20〜40代の女性に多く、30代女性では17.6%、40代女性では18.4%と高い有病率が報告されています。
偏頭痛 何時間?
片頭痛の典型例では、頭の片側に脈打つような拍動性の頭痛が現れ、4~72時間持続します。 痛みは中等度以上で、歩いたり、階段の上り下りなどの日常的な動作によって増悪し、吐き気を催したり、光や音に過敏になるなどの症状が伴います。 また、片頭痛は「前兆のある片頭痛」と「前兆のない片頭痛」の大きく2つに分けられます。
偏頭痛はなぜ起こるのか?
何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起きるのが「片頭痛」です。 脳の血管が拡張することで、周囲の三叉(さんさ)神経を刺激し、刺激で発生する炎症物質がさらに血管を拡張して「片頭痛」を発症します。 心身のストレスから解放されたときに急に血管が拡張することがあり、仕事のない週末などに「片頭痛」が起こることもあります。