前立腺肥大症における禁忌薬 その多くは、抗コリン作用を持ち、排尿障害を来たすおそれのある薬です。 抗コリン薬には、膀胱の排出力を弱めるとともに、尿道を細く収縮し、尿の出を悪くする作用があるのです。 病院の薬に限らず、市販の風邪薬や胃腸薬にも この部類の成分がしばしば含まれます。
抗コリン薬 排尿障害 なぜ?
抗コリン剤は膀胱のムスカリン 受容体に結合して、膀胱を弛緩 させる。 前立腺肥大症患者に抗コリン剤を投与す ると、尿道が閉塞している状態で膀胱が 弛緩してしまうため残尿量が増加し、尿閉 を誘発するおそれがある。
抗コリン薬 副作用 なぜ?
抗コリン作用のある薬剤は、添付文書の副作用欄に「見当識障害、一過性健忘などの意識障害」の記載があります。 薬剤によって違いはありますが、腸管や尿道に効くよう設計されていても、少量の成分が脳内に移行するため、中枢神経系に副作用を及ぼすと考えられます。
COPD 抗コリン薬 なぜ?
抗コリン薬は太い気管支に作用して拡張させます。 効果として呼吸機能検査での一秒量、努力肺活量の増加、残気量の低下があります。 その結果動いた時の息切れが軽くなり、生活の質(QOL)が改善します。 抗コリン薬は吸入薬の形で用います。
抗コリン薬 頻脈 なぜ?
迷走神経のアセチルコリンを抑えることで、相対的に交感神経を優位にする薬剤を抗コリン薬といい、アトロピンはこの作用を有します。 したがってアトロピンによって頻脈となります。